EDUCATIONAL PROGRAM
環境社会基盤工学課程・
専攻の教育内容
環境社会基盤工学課程・
専攻の教育内容
環境社会基盤工学課程のカリキュラムは、従来の建設工学に加え、ハード・ソフト両面を有する環境関連分野の強化・拡充を図ることにより、環境社会基盤工学全般の基礎的な知識を修得するとともに、次第に興味ある専門分野を深く学習出来るように構成されています。各科目の相互関係は下図の通りで、第1学年と第2学年時に開講される専門科目は、環境社会基盤工学の基礎となるものです。 第3学年と第4学年時には、分野を問わず履修すべき科目の他、各分野の専門が系統的に学べるように分類されています。多種多様な科目が提供されておりますが、選択履修によって、総合的にグローバルな視点で学んだり、ある分野に特化して多くの専門科目を習得したりできるように配慮されています。
資格取得
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1級土木施工管理技士
環境社会基盤工学課程を卒業後,指導監督的実務経験1年以上を含む3年間の実務経験を有した後に,受験可能。
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2級土木施工管理技士
環境社会基盤工学課程を卒業後,1年間の実務経験を有した後に,受験可能。
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高等学校教諭一種免許状・工業
教育職員免許法の定める所要の単位を取得することにより、該当課程以外の教員免許状を取得することができる。
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測量士
卒業後、実務経験を要する。
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測量士補
卒業後、申請により取得できる。
実務訓練
本学の大学院修士課程への進学が内定している4年生は、10月から2月までの約5ヶ月間、企業・官公庁等において8単位の必修科目として実務訓練を履修します。 これは、実社会で活動する人々と交わって自らもその活動に参加することにより、「技術に対する社会の要請を知り、学問の意義を認識するとともに、自己の創造性発揮の場を模索すること」および「実践的・技術感覚を養うこと」を目的としています。 実務訓練での経験や成果をもとに、大学院での研究活動や就職に対する基礎事項を認識し、将来の技術の創造展開や自らの人生設計に大きく役立たせようとするものです。
[在校生インタビュー]
海外実務訓練(タイ)を経験して
筆者:後列右から3番目(黄色いTシャツ)
井上 晋太郎(長岡高専環境都市工学科)
平成27年度建設工学課程入学
長岡技術科学大学には、修士進学予定者を対象とした長期の実務訓練制度があり、それを利用し毎年多くの学生が海外に行っています。 私はタイにあるタマサート大学で1ヶ月間、タイ戸田建設株式会社で5ヶ月間お世話になりました。タマサート大学ではタイ語の勉強をする中で現地の学生と交流する機会もあり、多くの友人ができました。タイの学生は勉強や課外活動に対してとても意欲的で、良い刺激をもらいました。タイ戸田建設ではバンコクにある事務所内で建設業務の補助を行いました。タイ語と英語を用いたコミュニケーションに苦労することもありましたが、海外で仕事をするという貴重な体験をすることができました。 また、日常生活でも現地の人々と触れ合い、タイの文化を肌で感じました。 半年に渡る海外実務訓練で得た経験は、今後の人生において役立つことばかりだと思います。そのような経験を得る機会を与えてくれることは、長岡技術科学大学の大きな魅力です。
近年では海外にも学生を派遣しています
近年では、グローバルに活躍できる技術者の育成を意識して、就学期間に外国に身を置いて国際感覚を涵養できるように、海外にも学生を派遣しています。派遣先は学術交流協定を締結している大学が多いですが、日本企業の海外部門や現地企業等へも範囲が広がっています。平成28年度は11名が、平成29年度は9名、平成30年度は11名が海外で実務訓練を行いました。
環境社会基盤工学課程の実務訓練の日程は下図のとおりで、4月くらいから準備が始まり、実務訓練終了後には成果報告を行って、単位認定が審査されます。派遣先としては、学科の性格を反映して、製造業よりも官公庁・建設業・コンサルタントの比率が高いのが特徴です。最近における派遣先のリストは下記のとおりです。
国内実務訓練先 平成29年度実績
(一部抜粋)
港湾空港技術研究所、国立環境研究所、日本建設機械施工協会、新潟県環境衛生中央研究所、山の暮らし再生機構、ジェイアール東日本コンサルタンツ、佐藤工業、前田建設工業、日本工営、パシフィックコンサルタンツ、建設技術研究所、ドーコン、大日本コンサルタント、復建エンジニヤリング、玉野総合コンサルタント、日本道路、大成ロテック、東亜道路工業、日鉄住金鋼板、横河ブリッジ、クボタ、日本気象協会、中日本航空、三機工業、三菱電機、住友理工、日立マクセル
海外実務訓練先 平成29年度実績
(一部抜粋)
カタルニア工科大学(スペイン)、アジア工科大学(タイ)、コンケーン大学(タイ)、キングモンクット大学(タイ)、インド工科大学、マラ工科大学(マレーシア)、ダナン大学(ベトナム)
卒業生の進路
就職
長岡技術科学大学の就職率は開学以来、高い水準を維持しており、「平成26年度大学就職率ランキング」では、国立大学を含めて全国第1位になっております。就職活動をどのように始めればいいのか?どんな準備が必要なのか?そんな基本的な疑問を解決するために、事前にしっかり準備し、安心して就職活動ができるよう「就職ガイダンス」、希望者全員に対する「模擬面接」、本学学生を採用したい企業の担当者と直接面談できる「学内合同企業説明会」等を実施しています。
また、環境社会基盤工学分野では、独自の同窓会組織を活用し、就職活動の支援をしております。このような取り組みの成果として、全国的に就職率の高い本学の中でも、環境社会基盤工学分野は就職に最も苦労しない分野と言われております。
日本経済新聞社と日経HR(Human Resources)が、上場企業の人事担当者を対象に実施した大学のイメージ調査によりランキングされた「価値のある大学2017年版 就職力ランキング」(2016年6月刊行)に本学が掲載されました。
このランキングは、「行動力」、「対人力」、「知力・学力」、「独創性」の4項目の平均点で計算されていますが、本学はいずれの4項目でも上位3位以内、総合ランキングで1位にランキングされました(2016年6月当時)。 中でも、「主体性がある」という行動力を構成するサブ項目の評価は、全国1位と、非常に高い評価を人事担当者から得ておりました。これは、学部から大学院修士課程まで一貫したプログラムの下、実験・実習を主体として、自らものを創り出す能力の開発を進めていることや、学部4年の2学期から、企業、官公庁等で実施している実務訓練(5か月の長期インターンシップ)の成果だと考えております。
進学
学部学生の約8割が修士課程に、修士課程学生の約1割が博士課程に進学します。なお、通常修了に5年間必要な修士課程と博士課程を、最短で3年間で修了することが可能なプログラムが、平成27年度から開始されました。
就職先(一部抜粋)
ツイニング・プログラム
ツイニング・プログラムは、「日本語のできる指導的技術者の育成」を目標とし、学部教育の前半の期間(通常2.5年)に現地の大学で日本語教育及び専門基礎教育を、後半の2年に日本で専門教育を実施し、全てを終了した学生に両大学の学位を授与するプログラムです。合格した学生のみ日本留学ができますが、編入学試験に不合格でも、引き続き現地の大学で学部教育を受け、現地大学の学位を取得できるようになっています。環境社会基盤工学課程では、ダナン大学(ベトナム)、ヌエボレオン大学(メキシコ)、モンゴル科学技術大学(モンゴル)との間でツイニング・プログラムを実施しています。
修士・卒業論文
平成13年度(2001年度)以降の課題研究論文(卒論)、修士論文は、こちらで公開しています。 [論文一覧]