白幡翔 原位置試験を考慮した新しい三軸液状化試験 豊田浩史  本研究は,原位置液状化試験である繰返し圧力計(CPM)試験を考慮した,新しい三軸液状化試験法を開発することを目的とする.従来の非排水繰返し三軸試験では側圧一定条件下で軸方向繰返し載荷を行う.しかしながら,CPM試験では,ボアホールを利用して,鉛直上載圧一定のもと,横方向の繰返し載荷を行う.そこで,CPM試験に近い応力状態で液状化試験を実施できる三軸試験の開発を試みた.  具体的な試験手法は次のようになる.1. 等方応力状態から繰返し載荷を始める.これは,通常の液状化試験がこれを採用しているためである.2. 側方向応力を一定速度で増加させ減少させる繰返し載荷を行う.減少は等方応力状態で止め,再度増加させる繰返し載荷を行う.3. 側方向繰返し載荷の間,軸応力一定条件とする.以上の制御条件を満たせる最適な載荷速度を検討した.  一例として,相対密度40%となるように調整した豊浦砂を用いて供試体を作製した.新たに開発した繰返し載荷を非排水条件で適用した.液状化判定は,残留軸ひずみが5%に到達時とした.  試験結果より,新しい制御が良好であることが確認できた.さらに,通常の液状化試験結果と比較したところ,新しい試験法では,液状化強度が小さくなることがわかった.今後は,新手法では液状化強度が小さくなるメカニズムについて研究を行う必要がある.