ガンスフ ムングンオド 令和3年1月の上信越自動車道における降雪観測結果と予測結果の解析 熊倉俊郎  令和3年1月には上越、上越高田、中郷及び妙高高原の4つの場所で大雪の災害が起こって、上信越自動車道に渋滞が発生した。このとき、多くの立ち往生が発生し、その発端は坂道で大型トラックが登れなくなることで道路を止めてしまい、後続の車も動けなくなったことだ。気象状態については7 日から 8 日朝にかけて低気圧が急速に発達しながら日本海から北日本を通って千島近海へ進み、その後日本の上空に強い寒気が流れ込んで強い冬型の気圧配置となった。冬型の気圧配置は 11 日にかけて続いた。1 月 7 日 00 時~1 月 11 日 24 時の期間での主な最深積雪(アメダス観測値)は、新潟県 上越市 安塚で10 日 13 時 00 分に307cmを記録した。 本研究で目的としては令和3年1月の大雪により、関越自動車道および上信越自動車道で大規模な渋滞が発生した。ここでは上信越自動車道に大雪で渋滞した事例を調査した。本研究では、事前に降雪予測ができれば、適切な除雪を行うことができ、渋滞を防ぐことができると考え、上信越自動車道での2021年1月7日0時から1月12日0時までの期間を設定し、地上観測データと気象庁合成レーダー、及び、ここで問題としたいNHMデータの三つのデータを比較して、観測と予測の違いを明らかにすることにより、原因究明につなげることを目的とする。よって、使用する三つのデータの説明をし、この三つのデータを整理することで、同じ時間帯で場所ごとに散布図を作り、違っている点を詳しくみる。上越、上越高田、中郷及び妙高高原の4つの場所で時系列図と散布図グラフを作ってみて、いつつのことから違いが大きい、違いが小さい事例を選択して説明する。  今回の研究では令和3年1月の上信越自動車道における降積雪災害の事例を使い、降雪観測結果と予測結果の解析について気象モデルNHMによる降雪予測結果、自動車道沿線の地上観測降雪深データ及び気象庁合成レーダーデータの3つを比較した。地上観測降雪深は4か所で測定されたデータを利用したが、水平面上で点数が不十分なので、合成レーダー降水量を用いたが、上空の降水量である合成レーダー降水量と地上観測とは必ずしも一致しなく、特に山岳域では合成レーダーでは見えない領域があることがあった。4観測点での特徴としては、海岸に近い上越では比較的3つのデータが同じように推移していたが、内陸に行くに従い、