NGUYEN HUU DAT 市街地における洪水流の危険度評価に関する基礎的研究 細山田 得三  日本においては、地球温暖化に起因すると思われる水害が頻発しており、社会的な関心が高い。昨年度は台風19号が襲来して信濃川に記録的な出水が生じた。ベトナムにおいては台風による水害は日本よりも多く、人的被害や構造物の被災などの社会的な損失は大きい。ベトナムに上陸する全体の台風の来襲回数は年約10回程度となっており、日本における台風の上陸回数よりも多くなっている。また、ベトナム中部に位置するダナン市(113万人)においても台風による死者が数年に1度程度の割合で生じており、日本に比べて水害のリスクが高いことがわかる。ベトナムにおける行政的な防災担当部局(市や軍隊)は被災地に比較的高床式の避難所を設けるなどの対策を立てるなどの対策を立てており、避難中の安全性を考慮することは重要と思われる。そのため、水害の実態を把握する方法として数値シミュレーションが一般的であり、地形情報や洪水流量等を入力条件として実施することになる。これまでの数値シミュレーションを発展させて避難時のリスクを評価する方法を導入して洪水情報の高度化を目指す研究を行うこととした。また、その方法をベトナムの人口密集地に適用する方法を検討することとした。ベトナムと日本の典型的な仮想的都市で洪水のシミュレーションに関する研究を行った後。 洪水が発生した場合、2つの都市の地域の自然災害リスクと危険レベルを評価する。 さらに、堤防がある市街地とない市街地の安全性評価を比較することができる。この評価では、2つの都市の安全なエリアと危険なエリアを評価するために、結果がアニメーションで表示される。 危険場所の洪水流の画像は寒色で表示される。 さらに、チャートは、アニメーションから2つの都市の洪水の流速、洪水の水深、洪水リスク指標 r を比較している。 チャートを通して、堤防のある市街地の指標を比較することは常に遅く、堤防のない市街地よりも低くなる。 堤防は市内の洪水リスクを低減する上で大きな効果があると言える。破堤点が限られた場所だった場合、堤防が崩れて高速の水が流れ出るという問題はあまり深刻じゃない。  水災害はベトナムでも日本でも大きな問題であり、避難することが防災上、最重要である。ベトナムと日本の都市に河川氾濫を評価するモデルを適用して、避難のための危険性の違いについて検討した。その結果、洪水を行う時、市内の洪水の影響が大きい場所や地域、人々の洪水回避策を講じるための安全な道路 と 将来の洪水避難建設のために安全場所も検討されてることが分かった。堤防がる市街地の洪水流速と洪水の水深のパラメータは、堤防がない市街地よりも遅い。