GARCIA MARTINEZ LUIS ARTURO コンクリート構造物表面に作用する 降雨・飛来塩分を再現した模型実験 下村匠 コンクリートは優れた構造性能と耐久性を備えているが、海洋環境にさらされると早期劣化の影響を受けると言われている。劣化の最も一般的な原因は、鉄筋の腐食と、またはコンクリートの苗木である。この劣化は、雨水と、コンクリート構造物に到達するまで、海の波と一緒に飛ぶ塩の2つのエージェントによって引き起こされる。塩分と雨水がコンクリート構造物の表面に到達すると、水分と塩分が構造物に浸透し、鉄筋の腐食は腐敗し、コンクリートにひび割れを引き起こす。ただし、水分と塩分の量は、構造物のすべての表面で同じではない。 したがって、水分と海塩の分布を確実に知る必要がある。この問題を解決するために、この研究では、この構造で作用する環境をシミュレートし、車両橋の2つの異なるセクションの表面上の水分と海塩の分布を調査および評価することを目的としている。この環境内には、波に伴う雨水と海塩、コンクリートの表面に到達する雨水と海塩、重力によって構造物を通り抜ける湿気と塩があり、最終的には時間とともに太陽の水分が蒸発する。 本研究では,コンクリート構造物表面に作用する降雨と飛沫粒子に関する模型実験を行い,コンクリート構造物表面に作用する水分と飛来塩分の到達量について検討を行った。その結果,模型表面に到達する降雨による水分量とその範囲は,周辺の風況と降雨量に影響を受けて変化しており,風速が小さい気象条件では,模型側面に直接到達する降雨量が少ないことが明らかになった。さらに,模型表面に飛沫粒子(疑似的な飛来塩分)を作用させた実験結果から,模型表面における降雨と飛沫は,到達する飛沫量が大きい範囲に,降雨が到達している傾向があることが示された。