沼尻直樹
 
 土砂災害危険箇所と市街地拡大の関係性に関する研究
 
 中出文平 樋口秀 松川寿也
 
 本研究では、各種の空間情報を分析することで、災害の危険がある土地に建てられた市街地を抽出し、土砂災害危険箇所での市街化の問題点を明らかにする。
 本研究では全国の拡大した市街地での土砂災害危険箇所の総量を調査した。その結果、地方では長野県で、また大都市圏では神奈川県で、その総量が多いことを確認した。そして、線引き都市計画区域内で問題を抱えているとみられる対象地域を抽出し、その地域に着目して、土砂災害警戒区域、土地利用現況の変化を確認した。その地域での開発は、位置指定道路による住宅団地であることも明らかにした。また、土砂災害警戒区域内に指定された災害時避難場所があることを確認した。このような問題抱える開発を踏まえて、土砂災害危険箇所の今後の在り方について提言した。

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