野村 大輔

車両計測システムによるCCTV画像データの活用

松本 昌二・佐野 可寸志・土屋 哲

道路交通センサス、交通実態調査は、将来の道路計画や都市計画等を策定する上で必要不可欠な資料として利用されている。この調査における交通量、旅行速度等の交通データの取得には、調査員を配した人手観測が基本となっているため調査コストがかかる。近年この調査コストの増大が問題となっており、公共投資の縮減が進められていることから、調査コストを圧縮することが必要となっている。また、自動車専用道路におけるデータの取得には、調査コスト以外に調査員の安全を確保する必要がある。
一方、新潟国道事務所が管理する直轄道路(管理延長約300km)には道路管理を目的にCCTVカメラが設置率約78%と広く整備されている。特に、新潟市を東西に横断する新潟東西道路においては、CCTVカメラが各インターチェンジに1台以上と高密度に設置されている。
このことから、このCCTVカメラを利用して画像解析による交通量調査が可能となれば調査コストの縮減につながり、管理目的以外に使用されていないCCTVカメラの利活用方法にもなる。その他にも、新たにインフラを整備せずに、全��.C間の交通量、旅行速度の取得が可能であり、リアルタイムでの観測、曜日変動・季節変動の分析、旅行速度の5分、10分単位での集計が可能となるなど様々なメリットがあるといえる。
そこで本研究では、新潟東西道路に設置されているCCTVカメラを活用し、本研究室で開発が行われてきた画像解析システムTrackerMを使用して、交通量、旅行速度の交通データを自動取得し、CCTV画像解析による交通量、旅行速度の交通データの精度検証を行った。その検証結果より、画像解析システムTrackerMの問題点を把握し整理した。
その結果、降雪時を除いて朝・オフピーク時間帯は90%以上の車両計測精度が得られ、特に晴天時のオフピーク時間帯は100%の計測精度が得られることがわかった。しかし、降雪時及び夜間は、85%程度の計測精度しか得られなかった。特に、ライトの路面反射等によって小型車を大型車と誤検出することが多かった。また、旅行速度は、どの調査の数値も近い値を示し、交通量の計測精度が低下する夜間等においてもCCTV画像解析によって速度は安定して計測でき、今後CCTV画像解析による旅行速度調査は可能であるといえる�

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