田村大輔
新潟県中越地震における救援物資の物流実態の把握
松本昌二,佐野可寸志
本研究では,中越地震における被災市町村の避難所への救援物資の物流について、市町村、新潟県、自衛隊、その他機関等の対応を調
査し,特に市町における食料の需給バランスを分析し、地方自治体の対応の問題点を主にヒアリング調査によって検討することを目的
とする。救援物資の物流経路は、被災市町村に直接届いた物資のルートと,県災害対策本部を経由して届いた物資のルートに大別され、
保存可能な食品・雑貨と保存不可能な食料によって経路が異なる。県による食料の一括要請、自衛隊の活動が食料の確保に貢献した。
被災市町、新潟県とも予想を超える多量の救援物資の受取・保管に忙殺され、物流情報システムが問題点である。