山田正則

気泡混合軽量土の水和反応に対する指標としての土粒子比重の検討

海野隆哉

現在、気泡混合軽量土の設計や施工管理には一軸圧縮強さを用いて行われている。しかし、一軸圧縮試験を行うと、一軸圧縮強さは異なる力学挙動や破壊形式を示すためばらつきがみられる。それは、供試体の含水比分布が破壊形式に影響をあたえていることがわかった。そこで、本研究では水とセメントが凝結する水和反応に着目し、水和反応の指標として土粒子比重を用いた。本研究は、土粒子比重による水和反応の定量化と一軸圧縮強さと水和度の関係を明らかにすることを目的とし、所定の材齢の供試体において一軸圧縮試験と土粒子比重試験を実施した。
以下に本研究で得られた結果を示す。
(1) 土粒子比重による水和度の定量化ができた。
(2) 定量化した水和度と一軸圧縮強さはほぼ比例の関係となる。
(3) 部位による水和度が一定であるため、局所的な一軸圧縮強さも一定である。