濱松 剛

地方都市の市街化区域指定のあり方に関する研究

中出文平 樋口秀

本研究では散漫な市街地形成をもたらす恐れの大きい飛び市街化区域の指定に特に着目し、市街化区域の拡大を空間的に把握することにより市街化区域指定の適切なあり方を考察する。
まず、地方都市の過去30年間における市街化区域の変遷を空間的に把握した。その結果、低密な市街地を形成している都市が多数存在しているということが明らかになった。次に福島県内の4都市を対象にマクロ、ミクロの両視点から分析をした結果、飛び市街化区域においては企業等の誘致ができない状況や、大規模な住宅団地、広大な面積の区画整理事業地に計画通りに人口が貼り付かない傾向が顕著にみられることが明らかになった。